日本行動計量学会 第46回大会

大会実行委員長挨拶

大会実行委員長
星野 崇宏(慶應義塾大学経済学部)

 2018年度の第46回行動計量学会大会を慶應義塾大学三田キャンパスにおいて開催致します。会員の皆様にはぜひ積極的にご周知を賜りますようお願い申し上げます。

 弊学は福澤諭吉が1858年に開いた蘭学塾を1868年慶應義塾と改名したものです。1920年に大学令により日本初の私立大学として認可されましたが、実質的には1877に設立された東京大学に先立つ日本最古の高等教育機関といえます。例えば創設者である福沢諭吉は日本学士院の前身たる東京学士院の初代院長、東京帝国大学初代総長である渡辺洪基も慶應義塾出身であり、福澤らが一橋大学や早稲田大学、中央大学、専修大学等の創設にも助力するなど、明治時代初めより日本の学術の発展を支え、官界・産業界にも人材を輩出しております。
 今回、日本行動計量学会という学際的な学会の大会が、日本の学術の源の一つである弊学において開催されることは誠に喜ばしいことと存じます。
 さて、このように記しますと今回が弊学での初の開催かと思われるかもしれません(私もそう思ってお引き受けしました)。しかし実は弊学はすでに一度、1980年の第8回大会を当時工学部(1981年より理工学部に名称変更)の藤田廣一先生を実行委員長としてお引き受けしているとのことです。但し日吉キャンパスでの開催であったそうで、本部のある三田キャンパスでお引き受けするのは初めてとなります。
 三田キャンパスは品川駅と浜松町から山手線でそれぞれ一駅と、新幹線や羽田空港からの便もよく、東京での大会においては地方の先生方の移動のご負担を最小限にできると考えます。
 またこの度の大会は学内においては私が兼担教員を務める慶應義塾大学産業研究所との共催とさせて頂きました。これにより弊学での通常の学会大会に比較して学会日程の早期確定と会場費の一部減免が実現しております。この場をお借りして産業研究所には御礼を申し上げます。
 慶應義塾は創立者福澤諭吉の「実学」の精神を重視してまいりましたが、ここでの実学とはscienceであり、形而上学ではなく実証科学を指すとのことです。行動計量学が人間行動に関わる実証科学とその社会への応用還元を行う学問としてさらに発展する契機になる本大会を盛り立てるべく、実行委員一同、最善を尽くす所存です。
 ぜひ多くの方々のご発表とご参加をお待ち申し上げます。