日本行動計量学会
第44回大会

The 44th annual meeting of the
Behaviormetric Society of Japan
Sapporo Gakuin University
2016.8.30~9.2

特別講演

日時:
2016年9月1日(木)13:00~15:00(仮) 14:10~15:40
場所:
札幌学院大学 D301教室
講演者:
北田雅子(札幌学院大学 人文学部 教授 医学博士)
司会・討論者:
高田洋(札幌学院大学)
討論者:
鈴木督久(日経リサーチ),朝野熙彦(中央大学),
林文(統計数理研究所)
タイトル:
「面談を可視化する」動機づけ面接法の魅力
概要:
 動機づけ面接法(以下Motivational Interviewing :MI)は、アルコール依存症の治療技法に関する研究から生まれた面談です。「来談者中心的」な要素と「行動変容」という目標志向的の二つの要素を併せ持つスタイルとして特徴づけられています。MIは、米国の公的研究費によって実施された大規模なプロジェクトの中(project MATCH)で用いられ、この研究においてMIが認知行動療法や飲酒に問題がある人を対象とする12ステップと同等な効果を持つことが証明され注目されるようになり、現在に至っています。これまで、MIの効果を確認するために200以上の臨床研究と80以上のRCT(Randomized Controlled Trial)が行われており、先行研究結果から、MIは従来型の権威的で指示的な面談スタイルよりも来談者の行動変容を促し効果的である事が明らかとなっています。昨今では、依存症治療の現場のみならず、ヘルスケア関連領域でも広く用いられるようになっています。
 MIが普及してくる過程において、MIらしい介入法について明確にする必要性が生じてきました。さらに、RCTを十分な規模で行うためにも治療者をトレーニングするシステムが必要となってきました。MIは、臨床現場において患者及び来談者の行動変容を促す面談を行う面談者の面談スタイルおよび発話を詳細に分析することによって、望ましい面談スタイルを構築しています。ですから、面談者や治療者がMIらしい面談ができているのか、客観的に評価することが、学習段階において不可欠になります。そこで、面談を録音し逐語録をコーディングし、治療者が行っている面談を評価するツールとしてMITI(動機づけ面接法治療整合性尺度)が発展してきました。
 今回は、MIの特徴と併せてMIの面談評価尺度によって、どのように面談という言語行動がコーディングされ、数値化され、複数の指標によって評価されるのか紹介したいと思います。
討論会:
 講演者の面談手法は,介入としての手法であるが,世論調査,社会調査,市場調査における面接調査にとって何ら得るところはないのだろうか。
 世論調査,社会調査,市場調査に見識のある研究者の方を討論者として,ご参加いただき,講演終了後それぞれの観点からどのように見えるのかご議論頂く予定です。

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